蒲団の片隅から

日常つれづれブログ。時々更新。好きなことしか語らない。

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タウ・ゼロ

タウ・ゼロ (創元SF文庫)タウ・ゼロ (創元SF文庫)
(1992/02)
ポール アンダースン

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さて、「タウ・ゼロ」ですが、久しぶりに翻訳本を読みました。
しかも、専門用語たっぷりのSFです。

さらっと表面を撫でただけなので熟読には程遠いのですが、面白いので先が読みたくなって、科学考証部分を結構プラスマイナスとか曖昧な把握で読んでます。

映画だって何度も観たいものがあるじゃないですか。
品質の高いものは時間を超えられると思うのですが、これはまさしくいい小説です。
好きです。

あらすじは男性25人 女性25人 計50人、いずれも優秀で健康な人々(しかも様々な分野のスペシャリストばかり)が惑星間移民を目指す宇宙船に乗り込み、新天地を目指す話。
と書くと、順風満帆にお話が進みそうとか思ったら、

実は 極限状況下における人間ドラマ

ってのが、私のこの作品に対する印象である。

この作品の何がいいってキャラクターが個性豊かで人間味あふれるいいやつだらけなのである。
確かにすごい試験をパスしたので、それはありえる。

主人公レイモントはその中で護衛官という唯一の武官ポジション。
強くて、頭がいいんだけど、周囲は超天才に囲まれているので、普段はあまり目立たない。
最初は寡黙で自分のことを話さない無愛想な男である。
コミュニケーションが控えめ過ぎてヒロインに浮気された時には「頑張れ、レイモント」となりました。
それが、事態が悪くなるにつれて魅力が一段と増していくという逆境に強い男です。
かなりタフガイなので「こいつがいるならなんとかなるだろう」と思わせてくれる。
普段モノ(感情)を言わずに秘めている分、彼の言葉の一つ一つが重要なピースとして物語を構成していきます。
人の感情や思考をうまく読んで憎まれ役になるあたり、現実的。
徹底したリアリストなのに、だからこそ少しの甘さ・不屈の熱さが非常にかっこよく映ります。


ヒロインが二人いますが、二人とも魅力たっぷりです。

副長であるリンドグレンはロマンチスト、結構夢見がちというか理想主義でちょっと脆くて、優しい女性。
そして、ちゃんと美人で仕事できるよ。
この人のこと、好きなんだけど、一点だけ嫌い。好きでもない男と寝ること。

私、相当潔癖なんだと思う。
いくら50人の少ない単位の集団でもいくらなんでも、(確かに移民という使命を考えると)そんな簡単に寝ちゃうの。確かに避妊薬を注射している描写があるので、できることはないのだけども。
一夫一婦制でずっと育ってきたので、そこらへんは文化だと思うし、人それぞれの価値観だと思うのですが。
(私はまぁ、夫以外は二次元以外はそういう対象として見られないのですよ。)
そういう訳で、結構簡単に皆さん同棲してみたり、寝てみたりするので、そういうのが苦手な人にはお勧めしない。
確かに駆け引きもロマンスのありようで、私はこの作品がとてもロマンティックだと思うし、そういう人間ドラマもやっぱり好きなのですよ。自分の価値観とキャラクターの価値観は別なのです。
あんまり恋愛しなくてもコイバナはやっぱりいいな。

サブヒロインのチェン。
彼女の方が好きなのは、チェンは唯一レイモントを支えようとしてくれるから。
見た目、自由な女性なのに献身的とか…こう、ぐっと惹かれる訳ですよ。
自分よりリンドグレンのが愛されているってことを知ってても、レイモントに寄り添ってくれる。
癒し系サブヒロインですよ。
レイモント、頑張りすぎて疲れちゃったり、逆風を真っ向から受けるところにチェンがね、いてね。
私はこの女性が本当に好きです。
ラストの後を考えるとちょっと切ないなぁ。

ラストまでの怒涛のSF展開がとても情報量が多いのですが、私、SF好きだけどそういうの詳しくないのね。
だから、あとで解説を読んでふむふむーと。

この作品の面白さは時間に対する見方が変わるということ。
地球の時間
宇宙の経過時間
船内における体感(主観)時間

これが加速度的にずれていくことがこの作品の面白さを、それこそ加速させている。

そして、速度。
常に加速していくため最後の方は途方もない天文学的な数値になっていく。

加速していく物語。
最後までずっと加速していくので、是非オススメしたい。

もうちょいページ数あるだろうと思ったら、あとがきと解説が結構長いのね。

他のキャラクターもみんな魅力的です。

ただ一つ、私の脳内には「レオノーラ・クリスティーネ」号の映像が出てこなかったのでちょっと貧困な想像力が悲しかったです。

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  1. 2012/09/08(土) 17:19:49|
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趣味が勉強で大学生活を謳歌している。ツイッターには予告編ばっかり書いている。
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